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アリパラ実験室「JJ光の再現実験」

15A_7254.jpg

お世話になっております。アリスパラノイア・スタジオのユキムラモロカズです。今回は、J・J・エイブラムスのSF映画に多用されている水平方向に拡がるレンズフレアを再現できないか、試してみました。

(ちなみに、アニメーションのコンポジット(撮影)に関する資料で、「JJ光」という名称を使っているのを見かけたので、それに習い、僕も、このフレアを「JJ光」と呼んでますw)

さて、そもそも、あのフレアって何ぞ、って話なんですが、実はあれば、アナモフィック・レンズという、映画撮影に使われる特殊レンズの特徴です。(詳しくは、wikipediaの記事を是非、ご覧ください。)このレンズには、水平方向に拡がるレンズフレア以外にも、幾つか特徴があるのですが、今回の実験では、レンズフレアのみの再現を目指してみました。

そして、最初に、種明かしをすると、単純に、レンズフィルターを使っただけの撮影です。

■自作レンズフィルター
自作フィルター
まず最初に、自作のレンズフィルターを試してみました。市販のレンズフィルターからガラスを外し、上記のように縦方向に、3本のテグス(0.3mm)を取り付けました。

それで撮った写真がこれです。
15A_7287.jpg
50mm・f1.8・1/125・ISO100

テグスの使用は、動画撮影方面の方々が、アナモフィック・レンズの特徴再現の一貫として、テグスをレンズ中央に垂直に1本取り付ける、という事をされていたのを拝見し、アイデアをお借りました。なので、僕の発明では全然ありません。

1本でなく、3本にすれば、端まで届くのでは、というのは自分で考えましたw

ただ、この方法は、何しろ手作業で作ったモノである事もあり、フレアの形状がそんなにキレイじゃありません。上記の写真は、それなりに悪くはありませんが、発光面積の広いストロボの光の場合、下記のようになりました。
15A_7276.jpg
50mm・f3.2・1/125・ISO100

シャンデリアの写真の時、端まで続く長いフレアのように見えたかと思いますが、実は、3本のフレアが重なっているだけです。(3本のテグスが、それぞれにフレアを作っているのです。)上の写真では、重なりが分かってしまいます。

また、F値を変更すると、フレアの長さが変わります。
15A_7273.jpg
50mm・f5・1/125・ISO100

テグスの位置・形状の不均等さが、フレアの形状に反映します。シャンデリアの光源のように、小さな光点であれば、そこまで気になりませんが、ある程度の面がある光源の場合、かなり目立ってしまいます。

・手作業で3本のテグスを完璧な水平にする事は中々に難しい。
・テグス自体も、よく見ると表面が均等でなかった。(100均製だからかも?)
・そもそも、テグスはもっと細い方が良かったかも知れません。

上記が原因と思われます。

もっと細いテグスを使い、また、欲張らず中央1本とすれば、もっと見栄えがするかも知れませんが、手作業に頼る限り、どうしても、精度の限界はあると思われます。(このへん、動画だと、気にならない事でも、静止画だと、厳しいという事もあるかと。)

で、ここで考え直しました。そもそも、1方向のみのクロスフィルター(クロスじゃなくなりますがw)があれば、解決するじゃないかと。(←先に気がつけって話ですがw)

で、探した所、案外ないんですね。で、代わりに、こういうのを購入してみました。

■kenko バリクロス・フィルター
バリクロスフィルター

写真だと分かり難いと思いますので、図で説明しますと。
バリクロス_01
2枚のフィルターを組み合わせたクロスフィルターで、クロス効果の角度を自由に変更できる、という商品です。

こういう写真が撮れます。
15A_7260.jpg
50mm・f8・1/125・ISO100

で、当然、2枚を水平にもできるのですが、2枚重ねというのも画質が落ちそう(2枚重ねるという設計のせいか、ボンヤリした写りになります。)なので、中央のリングをねじって分解し、1枚にしてみました。
バリクロス_02

そうして撮った写真が、こちら。
15A_7254.jpg
50mm・f8・1/125・ISO100

端から端まで繋がる直線のフレア、とはなりませんが、悪くないかと。

シャンデリアの場合は、こんな感じです。
15A_7285.jpg
50mm・f1.8・1/125・ISO100

SFっぽく計器類を撮影してみると…
15A_7076.jpg
50mm・f2.8・1/125・ISO800

15A_7148.jpg
50mm・f1.4・1/125・ISO800

15A_7203.jpg
50mm・f2.8・1/125・ISO1600

15A_6962.jpg
50mm・f2.8・1/60・ISO1600

なかなか、面白く撮れたかと思います。

端まで続くフレアとはなりませんが、手作業のフィルターより精度が高い分、フレアの形状にブレが少なく、こちらの方が汎用性は高い、と感じております。

ちなみに、バリクロスフィルターですが、私が購入した58mmサイズは、ヨドバシで¥1,230(定価¥4,104)でした。ただ、62mm以上になると、高くなっていきます。(実は、67mmも欲しかったのですが、¥3,100だったので、今回は断念しました。)

別に、バリクロスフィルターでなくとも、「垂直方向だけのクロスフィルター」(垂直なのに、水平にフレアが生まれます。)であれば大丈夫です。今回、私が探した範囲では、これを分解するしか手段を見つけられませんでしたが、広い世の中、そんなフィルターぐらいあって良さそうなものなので、もし、ご存知の方は、是非、教えてください。(切実に)

本当に世の中にないのであれば、是非、カメラ用品メーカーさんは、商品化を!案外に、需要あると思います!

(なお、海外製になり、かつ、動画撮影用と思われますが、アナモフィック・レンズの写りを再現するフィルターは存在します。これは、フレアだけでなく、ボケも近しく写ると思うのですが、結構なお値段をするし、静止画撮影の場合、かなりレンズを選びそうな予感がしましたので、今回は、購入を控えました。)

以上、JJ光の再現実験でした。

またまだ、改良の余地がある事柄と思いますが、今回の記事を参考に、是非、試行錯誤を楽しんで頂ければ、幸いです。

よろしくお願いいたします。
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theme : 撮ってみた
genre : 写真

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ユキムラモロカズ

Author:ユキムラモロカズ
アリスパラノイア・スタジオとカメラマン・ユキムラモロカズの活動をお伝えするブログです。


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